音のマスキング効果

 

こんにちは!リブグラフィのブログ担当です。

 

騒音対策で遮音材や吸音材を用いて防音をすることが一般的には知られていますが

他にも周波数の近い音を発生させて不快な騒音をかき消す、マスキング効果を利用する方法があります。

 

マスキング効果とは二つの音が重なったとき、片方がかき消されて鳴っているのに聞こえないまたは聞こえにくいという現象を言います。

 

一般的には大きな音で小さな音が聞こえなくなることや、低い周波数により高い周波数の音が聞こえにくくなります。

 

マスキングの身近な例としては喫茶店やエレベーター内でのBGMやロビーの噴水などにより、

他人の話し声や様々な雑音が気にならなくなることが挙げられます。

トイレの流水音を流す装置も音を発生させることで排泄音などをマスキングする為に用いられています。

こういったいい効果もありますが、電車が通るとテレビの音が聞こえにくくなったりする悪い作用もあります。

 

また家電製品の世界では、マスキングをして騒音対策をしている場合もあります。

たとえばエアコン内にあるモーター音は、単一の周波数で不快ですが、送風ファンからの広い周波数成分の音により適度にマスキングされ、気にならない音にすることができます。

 

身の回りにもマスキングを利用しているものが多くあると思いますので一度気にして聞いてみるのもいいかもしれませんね。